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【web担当者向け】いまさら聞けない!?IPアドレス・ドメインについて解説


インターネットの利用時や、ホームページを管理しているとよく「IPアドレス」や「ドメイン」という言葉をよく目にすると思いますが、「よくわからない…」「調べたけどわかりにくい!」とお困りの方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、IPアドレスとドメインについて、また両者の関係についてweb担当者向けに徹底解説していきます!



IPアドレスって何?

「IPアドレス」というのは、一言でいうと「インターネット上の住所」です。

例えば日本の住所は「東京都渋谷区○○123番地○○ビル」といった書き方が基本となりますが、アメリカの場合だと「123番地○○ビル ニューヨークシティ」といった記載になります。

このように、国ごとに住所を書く時のルールがあるのと同様に、ネット上で住所を割り当てる際も決まりごとがあり、この決まりごとにそってスマホやパソコン、サーバーなどに一台ずつ割り当てられてる住所というのが「IPアドレス」ということになります。

本来「IPアドレス」はコンピューターが理解しやすい、0か1が32個連続している数字列になっています。(二進法で32桁)
【例:00111010001100000110000100000000】

ですがこちらの数字の羅列だと、人間が扱うにはわかりにくいので、実はドットで8桁ずつ区切り十進法に直すという作業が行われています。
【例:00111010.00110000.01100001.00000000】から【例:58.48.97.0】に直す。

また、現在は上記のIPV4(32桁)という方法が主流ですが、スマホやパソコンの端末数が追い付かなくなったためIPV6(128桁)という方法に変わりつつあります。
「桁数が増える=その分IPアドレスが増える」ということになるので、今後インターネットに接続する機器が増えても、ひとまずはIPアドレスに困らないであろうと考えられています。


IPアドレスの役割

IPアドレスはメールの送受信や、webサイトを閲覧する場合に必要になってきます。

わかりやすく例えると、私たちが荷物や手紙を送る時に届け先の住所・送り主の住所が必要なように、ネット上での情報の受け渡しをするときには必ずIPアドレスが必要になるということです。

IPアドレスの種類

IPアドレスは2種類に分けられます。


①グローバルIPアドレス
サイトを閲覧したりメールを送ったりと外部との情報の受け渡しに必要となるIPアドレスの事で、全世界で共通・使用する住所(唯一無二のもの)です。一般的なIPアドレスは「グローバルIPアドレス」の事を意味します。


②ローカルIPアドレス

「ローカルIPアドレス(プライベートIPアドレスとも呼ぶ)」は同一ネットワーク内のみで通用する住所の事です。例えば会社内で独自のネットワークを構築することで、インターネット接続が必要ないプライベートネットワークを使用することができます。

外部と送受信を行わない場合は、同一のIPアドレスを使用することができます。

ドメインについて


IPアドレスについてわかったところで、「ドメインとの関係は何?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
解説サイトの中にはIPアドレスと同様に「インターネット上の住所」と一言で表されることも多いですが、本記事ではIPアドレスとドメインの関係を、もう少し詳しく解説していきます。

URLについて

まずはドメインとIPアドレスについて触れる前に、URLのどの部分がドメインに該当するのか?その他のパーツにはどんな意味があるのか?について解説していきます。

そもそもURL(Uniform Resource Locator)とは「情報の場所を指定した記述」になります。


上記の図は弊社のURLです。よく目にする基本的な記述ですが、こちらを3つに分解すると以下の通りです。

①https【スキーム名】

https(Hypertext Transfer Protocol Secure)は、「ハイパーテキストをセキュアーでトランスするプロトコル」という意味です。

横文字が多く意味不明だと思うので、分かりやすく言い換えると「webページを安全に転送するために定められた規格」になります。

「スキーム名=計画・やり方」を意味するので、つまりは「webページを安全に転送する規格で送受信してね」と指定しているわけです。

httpとhttpsの違いはセキュアー(Secure)の有無にあり、暗号化されたセキュリティに優れた送受信かどうかという部分になります。(現在はほとんどのwebサイトが暗号化されたhttpsに該当していると思います。)


②wwwホスト名】

www(World Wide Web)は、接続するサーバー(ホスト)を指定しており、簡単に言うと「インターネットのホームページの閲覧機能を提供しているコンピューター」に接続する指定を出しているということになります。


③syncpiece.com【ドメイン名】

ここではsyncpiece.comがドメイン名に該当します。

ドメインとは「領域」という意味を持つので、①と②の指定も合わせてひとまとめにすると「https://www.syncpiece.com」=「webページを安全に転送する規格で(https)ワールドワイドウェブ(www)というコンピューターのsyncpiece.comという領域を送受信したい」といった指示を出していることになります。

また、ドメインの中でも「独自ドメイン」「トップレベルドメイン」「サブドメイン」の3種類に分けることができます。

独自ドメイン

独自ドメイン(例:syncpiece.com)とはユーザーが独自で決めたユニークなドメインのことです。

英数字の組み合わせや、ハイフン・ドットなどを組み合わせて自由に決めることができますが、既にあるドメインを使用することはできないので、取得したいものがある場合は早い者勝ちになります。

トップレベルドメイン

トップレベルドメインとは「com」や「co.jp」の部分を指します。

国ごとに割り当てられたccTLD(カントリートップレベルドメイン、日本の場合はjp)や商業組織・教育機関に割り当てられるgTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)なども存在しますが、主に使用されるものは以下の通りです。

種類用途・要件
co.jp主に企業が利用
ne.jpネットワークサービス提供者
com商用サービスを対象としたドメイン
個人サイト等に利用され世界中で使用される
netネットワークを意味するドメイン
一般的なドメインとして幅広く使用される
org非営利団体を対象としたドメイン
info情報サービスを対象としたドメイン
名称イメージから情報発信サイトに利用される


サブドメイン

独自ドメインの前にドットで区切りaaa.syncpiece.comのように自由につけられるドメインの事をサブドメインといいます。

活用例をあげると、ブログサイト等でジャンルを分けて展開していく場合にスポーツ記事は「sports.syncpiece.com」というドメイン、漫画の記事については「comic.syncpiece.com」のドメインで制作していくことができます。

IPアドレスとドメインの関係

さて、IPアドレスやドメインについて詳しくわかったところで両者の関係について解説していこうと思います。

結論として前述したようにIPアドレスとドメインは意味合いとしては同じ「インターネット上の住所」を指すことに変わりはありません。

例えば「https://58.48.97.0.co.jp」のようなIPアドレスのURLだと、一見何のサイトなのかわかりませんよね。(もちろん接続することは可能です)しかし「https://www.google.co.jp」のようなドメインを使用したURLだと、Googleのサイトだということが見てすぐにわかるかと思います。

このように、IPアドレスのURLだとわかりにくい・扱いにくいというのがあるので、ドメインという言わば表札を作ることで、イメージしやすい・扱いやすいものに変換していたのです。


この変更作業はDNS(Domain Name System)というシステムで行われています。


DNS変更について

では、DNS変更の仕組みを具体的に理解するために、webサイトが表示されるまでの流れを以下の図で見ていきましょう。


①スマホやパソコンの端末からURLをクリック(入力した)場合、まずDNSサーバーに対して「このドメインはどのIPアドレスのことですか?」という問い合わせをします。


②次に「このドメインはこのIPアドレスです!」とDNSサーバーが端末にIPアドレスを返します。(ここがDNS変更と呼ばれる作業です)


③アクセス先(住所)がDNS変更により判明したので、スマホやパソコンの端末で、該当するIPアドレスのwebサーバーへアクセスします。


④アクセスを受けたwebサーバーが、端末にwebサイトのファイルを提供します。

→サイトが表示



私たちが日頃、何気なく開いたサイトも、実は表示までの数秒の間にこのようなやり取りが行われていたのです。

裏側が分かると、インターネットを利用する際も見え方が変わって面白いですよね。

まとめ

今回はIPアドレスやドメインについて詳しく解説させていただきました。

簡潔にまとめると以下の通りです。

  1. IPアドレスとはインターネット上の住所の事
  2. URLとは「情報の場所を指定した記述」
  3. ドメインはIPアドレスの表札の事
  4. ドメインをIPアドレスに直すことをDNS変換という

調べても専門的な用語が多く、理解が難しいと思われがちな「IPアドレス」や「ドメイン」ですが、今回の記事でイメージがつくようになれば幸いです。

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